NOKTON 35mm F1.2 Asph
台風10号が九州を北上。
降ったり止んだりの小雨の中、家内の祖父のおせがきへ。
施餓鬼会(せがきえ)は、もともと特定の霊を供養するものではなく、供養に恵まれないさまざまの霊を対象としたもの。最近では、お盆の行事の一つとして行われることが多くなり、年忌の追善供養の時などにも営まれる。
法要。本堂に入れなかった人たちにもスピーカーで中継される。台風のせいか、これでも例年より人は少ない。
施餓鬼会を行い、三界万霊を供養することは、その功徳が、施主やその先祖まで及び、先祖への追善ともなる。
「見返りを期待しない無償の奉仕こそが、この世の中を良くするんです。」ご住職の熱のこもった御説法に聞き入る参拝者たち。
各自ご焼香、
ご本尊様にお参りをし、
年忌供養の卒塔婆をいただく。
卒塔婆の前に供えられたお霊供膳(おりょうぐぜん)。一般的に、手前左側の「飯椀」にご飯を盛り上げ、右側のひとまわり小さい「汁椀」に、”おすまし”かみそ汁。向こう側の左、ひらたい「平皿」には野菜の煮物を三品程度。向こう右手「猪口(ちょこ、または、いのくち)」には酢の物か香の物を、中央の、底の深い「壺(つぼ)」には煮豆類または合え物等をお供えする。
ここは「汁椀」と「平皿」が逆。
本堂の傍らに設けられた施餓鬼壇。四隅に、五如来の名を記した五色の旗、施餓鬼幡をたて「三界万霊」と書いた位牌を安置する。三界万霊とは、欲界・色界・無色界の三つの迷いに溢れた世界に生きる、諸々の霊のことをさす。