WE300Bが好きだ。
とりわけSV-91Bで聴く音が好きだ。
毎日3~4時間は聴いている。
WE300Bは余り気にならないが整流管のWE274B刻印は消耗が激しいようでゲッターが日に日に小さくなっているような気がする。
何とか命果てるまでにWE300B刻印とセットで鳴らしてみたいが、これがそう簡単には手に入らない。
暫し気を紛らわすために、一寸混乱している「WE300B」情報の整理をしてみた。
データは手持ちの真空管と、ネット上にある制造年代の判るWE300Bの写真から抽出した。
※クリックして拡大表示して下さい。
補足
①オレンジ色がオールド、黄色までがオリジナル、青色が復刻版。
②WE300Aの当初はトップのマイカサポートは非おむすび型。
③ロット番号が3桁のものは50年代製造のものと言う説もあるが、kennoy-miniさんへのコメントでRockyさんが「752は40年代だと思います。4桁の数字が始まるのは1956年の26週からのようです。」と仰っています。
④WE300Bのオールドの条件はマグネシアの塗布が一部しか行われていないことと、サイドマイカが長方形であることが必須。
長方形のサイドマイカ。1960年頃から楕円(太鼓)形に変わるが8826から製造が中断する1988年の途中までのごく僅かな間、長方形のものに戻る。
⑤ゲッターリングの形状はカップ型ダブル、厚めのリング、四角、細めのリングに変化する。
四角のゲッターリングとマイカ中央に帯状に塗布されたマグネシア。
⑥WESTERN ELECTRICロゴは、刻印(深め)、刻印(浅め)、刻印のイメージそのままのゴシック体、ライトニングロゴなどがあるがゴシック体は刻印に続く一時期と1980年代のものにしか見られない。
少ないサンプリングながら1960年代以降はその特徴が整然と並ぶ。
kennoyさん所有のロット番号無しゴシック体ロゴと、1950~ OLDとしているロット番号無しを、こばさん所有の刻印の下に移動するとUSN-CW以外、辻褄が合ってくる様に思う。
オールドについては1938年のWE300B誕生はUVベースに装着するためバヨネットピンが45度ずれただけで中身は直前のWE300Aと同じ、Aも並行して1940年頃まで生産が続けられた。
刻印は1940~1949年まで続いたという説もあり、表のペイントロゴとの時期の重なりなどまだまだ不分明な部分が残る。
ご存じの方が居られましたら是非ご教示願いたい。