鍵コメさんから「一度kit LS3/5A+TU-8300+SV-722で試聴してみて下さい。・・・・病み付きになるか、ひょっとしてSV-4に対しパワー不足を感じるか…いずれにせよ面白い音が聴けると思います。」という、ご提案を頂いた。
最初は真空管の音が聞き分けたくて夢中になってキットを組み立てたがSV-4がLS3/5Aに出会って、やっと安息の地にたどり着いた感じだ。
後は音楽を楽しむだけ、そう思ったら急に真空管の音が聞き分けられなくなった。
結構人の試聴記に影響されて判った気になっていただけかも知れない。
それでも期待して早速挑戦してみた。
先ずは『007慰めの報酬』を視聴した。
昨日のコメントの返事にはイギリス映画と書いたが、コレはイギリスとアメリカの合作映画だった。
さすがに300B、響きのある毛羽だった音で、やはり映画館の音がする。
映画鑑賞にはやはり300Bアンプが良い。
次いで第1669回N響定期公演のブルーレイを視聴した。
「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18」ラフマニノフ作曲(ピアノ)アレクセイ・ヴォロディン
「交響曲 第4番 ヘ短調 作品36」チャイコフスキー作曲
(指揮)セミョーン・ビシュコフ
SV-722のボリューム位置は丁度9時の所だ。
チョット音が大きすぎるような気がする。
SV-4だと9時より更にもう1目盛ボリュームを上げる。
それでも喧しいとは感じない。
もっとボリュームを上げたい衝動に駆られるが、さすがに家人に気が引ける。
さて、音の方だがアレクセイ・ヴォロディンのピアノが時折五月蠅く感じた。
SV-4ではなかったことだ。
それとオーケストラが一斉に演奏を始めると、独特の響きが影響して音が重なって厚くならず、潰れて平板に聞こえる部分が結構あった。
コレはチャイコフスキーでも同じ。
金管楽器も重なり合って五月蠅く感じるときが時々あった。
弦楽器が楽章すべてをピッチカートで演奏する第3楽章はもっとも気持ちよくなって寝られるところなのだが、今日は宿題のためか眠れない。
しかし第4楽章のシンバルと大太鼓の連打の部分、LS3/5Aの迫力と再現性には暫し聞き惚れてしまった。
映画についてはTU-8300の方がベストマッチな気がするが、クラシックについてはもう一つTU-8300の優位性を感じなかった。
同じ300BでもVP-mini300MkIIとはチョット違うのだろうか。
SV-4のパワー不足を感じるのか、SV-4に対してTU-8300のパワー不足を感じるのか、鍵コメさんのコメントの意図を十分汲み取れなかったのが心残りだ。
「そこじゃないのよ、此処を聴いてみなさいよ!」と言うところがあれば、是非コメントを下さい。お待ちしております。