RCA Cunningham Radiotron 2A3シングルプレートの1本が調子悪い。
左右で音量差があるのだ。
ボリューム位置を時計の針に置き換えると左右で2時間分位ずらさないと音がセンターに来ない。
いわゆるエミ減だ。
そこで弱い方の真空管をTUNG-SOL 2A3に換えて使っているのだが、使わなくなった真空管が勿体ない。
何とかならないものかと「エミ減復活」で検索すると、次の2つの記事を見つけた。
mosukeのオーディオ
プレート+グリッド~フィラメント間に数ボルト掛けプレート電流を適当に流しライターの炎で管壁のゲッタを焼くと言うものです。
コツは徐々にゲッタの切れ目から炙っていき、プレート電流を監視しながらやります。
ただし炙りすぎると全く駄目になる場合もあるのでチョッとバクチ的ですがね・・・
青葉小路
下は、エミ減で使えなくなってしまった『46』です。
バイアスが深くなり、設定値をはるかに上回る電流が流れてしまいました。
いじめてるのではありません(笑)
ゲッターがまだ鏡面のごとくきれいなものは、復活することがあります。
ただ、もちろん100%ではないです。
条件はいろいろあるようで、管内に粉が噴いているものや、ゲッターが剥がれているのもはまず無理でした。
真空管測定器もないし、プレート電流とか云われても困る。
とりあえずライターで炙ってみることに・・・。
熱したところのゲッターが蒸発して透明になる。
程度が判らないので全周に亘って端から5㎜程度を蒸発させた。
測定器がないので早速聴いてみることにした。
摩訶不思議、いい加減な処置にもかかわらず、ボリューム位置が揃った。
前後で写真を載せようと思ったがそれほどの差が写らなかった。
中が真空なので、ガラスが赤熱すると陥没してしまう。
壊す危険が高いので、実行される方は自己責任で!