今日フジコ・へミング ピアノリサイタル2011に行ってきた。
開演前の売店。
怪しげな白髭の外人さんがフジコさんの肖像画とDVDを流暢な日本語で販売していたがパス。
奥のレコードショップの出店で新作CDを購入した。
これがフジコさんの演奏するピアノだ。
現在開演30分前、まだまだ空席が目立つ。
開演の7時には心配することもなくほぼ満席になった。
フジコさんのファッションについては少なからず知っていたが、今日も強烈な舞台衣装だ。
深々と横にスリットの入ったロングドレス、下は花柄のストッキングに黒のソックスとかかとの低い黒のパンプスだ。
上には黒の上着を羽織り、首には金茶色にラメの入った布をショールのように巻いていた。
ブラウンの頭にはヘッドホンの様な黒のカチューシャ?というか髪飾り。
いきなりマイクを握ってスイッチを入れずに曲を紹介してショパンを弾き始めた。
はじめはミスタッチが目立つ。
結構ピアノの音も小さいし、空調の音が気になる。
一度袖に下がり、出てきて先ほどはマイクのスイッチを入れ忘れたと言って次にバッハの曲を弾き始めた。
この辺りから段々熱を帯びてくるが、それでもまだミスタッチが時々出てくる。
休憩を挟んで第II部が始まった。
衣装がロングドレスから黒のミニスカートに替わり、黒の上着もベージュ色に大きな模様の入ったニットのハーフ・コートに、背中には潰れた茶色のリュックを背負っている。
出だしがムソルグスキーのピアノ組曲『展覧会の絵』
続いてリストの「ためいき」・「ラ・カンパネラ」と続く。
終わる頃には客席を完全に魅了して拍手の嵐・・・。
アンコールに応えてドビッシーとショパンの夜曲を演奏した。
立って拍手を送る人も多く投げキスを振りまきながら楽屋に去っていった。
家内も満足したようでDVDを買って帰るという。
DVDと共に先ほどの怪しい外人さんから名刺を貰ってきた。
名刺にはウルフ大月と書いてある。
フジコ・へミングの弟で世田谷区北沢でCAFE'TEATRO "LA CAMPANELLA"を営んでいるという。
DVDのパッケージも何となくプロっぽくない。
どうもウルフの自主企画DVDのようだ。
何だか怪しげだが家に帰って早速観てみよう。